あなたを輝かせる「天職」はある
くらばやし ひでみつ
すばる舎
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「天職探し」系の書籍紹介第3弾。

著者は、出版プロデューサーの倉林秀光氏。ご自分のご苦労をふまえて、天職探しはいかにあるべきか、というか、自分の天職=いのちの仕事にめぐり逢うためには、どのような心構え&行動が求められるのか、ということを述べられています。

正直なところ、前に紹介した2冊に比べてインパクトは小さく感じました。この手の本に慣れてしまったせいかもしれませんが。

著者が経験したご苦労は並大抵のものではありませんし、成功に至る過程も物語としてはとても興味深いのですが、そのプロセスをわが身に置き換えた時に今ひとつ現実感がないというか、著者の主張がビビッドに迫ってこないというか……。

要するに説得力に欠けるのかな。

「人が何といおうが、あなたが心から望んだことは、必ずかなうようにできています。見栄や虚栄とは無縁の、純粋な願望や夢は必ず実現する。それが、宇宙の法則――人生の摂理というものなのです」

他の人生論本の断定口調にツッコミを入れながら、この大風呂敷はないでしょう、という感じ。

天職探しに求められる心構えや行動は、他の同じ系統の本に書かれてあるものと似たり寄ったりなので、失礼ながらあえてこの本を手にする必要もないかと。

あ、「願望の暗号化」については使える方法だと思いますし、全体を通しての主張には異論はないんですよ、異論は。