前回の記事は、私用PCと公用PCについての話でしたが、学校内のネットワークおよびPCには授業用か校務用かという区分もあります。

要するに、生徒が使える情報設備と、教職員しか使えないものという区分けです。

勤務校では次のようになっています。

  1. 事務室および教職員で使う公用LAN
    校外との連絡(グループウェア、メール)やインターネット閲覧に使用。教職員専用。
  2. 校内LAN
    出欠席や成績の情報、校務に関するあらゆる情報。もちろん教職員専用。個人情報満載なのでインターネット接続不可。
  3. コンピューター教室LAN
    おもに生徒が授業で使用するが、教職員も使用できる。インターネット接続可。

ちょっと、かなり複雑ですね。

以前はもっとややこしくて、1. の事務室および教職員で使う公用LANが、「事務室で使う公用LAN」と「教職員が使うインターネット接続用ADSL回線」に分かれていたのですが、情報漏洩の危険をふまえて、直接ネット接続できるADSL回線を廃止し、公用LANに一本化したという経緯があります。

1. 2. 3. の回線は、完全に独立した個別のネットワークになっています。一つの回線を使って、VLAN(Virtual LAN)で仮想的にグループを形成しているわけではなく、物理的に切り離されているのです。アドレスの体系(クラス)も違うので、PCをつなぎかえてもそのままでは使えません。

生徒の個人情報が他の生徒に見られたり外部に流出したりする心配が少ないという点は良しとしても、運用上は何かと不便に感じることがあります。ネットワーク管理者の立場でも、一般ユーザーの立場でも。

そこでやむなく、データの受け渡し等にはUSBメモリを使っていますが、これもこれで、紛失による情報漏洩やウイルスの混入の危険がありますからね。新年度からは、セキュリティ機能付の公用USBメモリの導入が決まりました。

それにしても、なぜ、こういう面倒なことになっているのか。何かの話のおりに校長に尋ねてみたところ、なんと原因は前校長とのこと。

前校長の在任時、現校長は教育委員会に在籍していました。当時、教委の主導で、市内の公立学校をまたがって情報インフラを大々的に整備する計画が進められており、本校にも加入のオファーを出したそうですが、あろうことか、前校長がそれを頑強に断ったといいます。

その理由というのが、すごい。

教員が自分の悪口をメールで外部に垂れ流すから

だとか……。

さすがに教委と前校長とで激しくやり合ったそうですが、最終的にはオファーを蹴るなら仕方ないと、本校抜きにしてインフラ整備は進められました。その結果、後釜として着任した現校長の悩みのタネに……。

「校長が代わって方針も変わったんだから……といっても、もうカネは出してくれないよ」