知人から「学校のパソコンって、OSやソフトのアップデートは教員がやってるの?」という質問を受けました。
はい。本校では管理人がやっています。
OSやソフトのアップデートだけでなく、IT絡みの運用管理はほとんど(すべて?)管理人が担当しています。ひとりで。
列挙すると……
1.学校ホームページの更新
2.PCおよびLANのサポート
- PC自体のハード故障 → これは自分ではどうにもならないので、保守業者に連絡
- ハード故障以外のサポート
- 外字関係のメンテナンス
3.サーバー管理
- Active Directory管理
- セキュリティアップデート
4.旧・校務支援システム
- マスターデータのメンテナンス
- 履修管理と時間割の年度初期設定
- 定期試験得点表および成績(評定)表印刷
- 成績会議資料作成
5.新・校務支援システム
- 導入作業とりまとめ
- (今後)運用定着化
6.プリンター消耗品関係
- プリンタートナーの交換等
- 在庫管理
ざっと、こんなところでしょうか。
校務支援システムの履修・時間割・成績処理って、本来は教務部の仕事なんですけどね。勤務校の歴史的経緯……というと大げさですが、いろいろないきさつから、管理人が一枚も二枚も噛む形になっています。
これに加えて週16時間の授業を消化しなければならず、それに要する準備等を含めると、かなりハードな日常なのです。
このようにITの運用管理をただ1人の担当者に任せる学校って、特殊なんでしょうか。
知り合いの教員に尋ねてみたところ、中学校では大半が1人のようですが、高校になると1人というのはレアケースのようです。
中学校は所帯が狭いから何とか回るとしても、高校となると情報機器の種類も数も多くなり、ITに依存するウエイトも大きくなります。したがって、高校では総務部とか情報部といった分掌組織の中で、複数(少なくとも2人)の教員が対応しているのが一般的とか。
学校にせよ企業にせよ、業務を1人の人間だけに任せるというのは、いろいろな意味で危険です。
あまり考えたくはありませんが、管理人にもしものことがあったら、本校のITの運用管理は完全にストップする、というのは自惚れとしても、かなりの停滞を余儀なくされることは間違いありません。
特に、校務支援システムは学校の基幹システムですから、リスク管理の面からも、属人的な運用形態から脱して組織的運用に移行する必要があると、ここ数年ずっと考えているのです。
新システムの導入を機に、教務部の仕事は教務部で完結できるようにしてもらおうと、働きかけをしていますが、果たしてうまくいくでしょうか。
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