担当していた授業の生徒(3年生)が、卒業にあたって寄せ書きをくれました。
1年から3年まで学年担当で持ち上がってきた、かなり思い入れの強い学年なので、素直に嬉しかった。
たとえば
3年間いっぱいいっぱいお世話になりました!!! わがままばっかりの○○(自分の名前)をかわいがってくれて、感謝しかないです!(笑)先生のおかげで○○(学校名)がスキになれました!
というメッセージをくれた女子生徒。
自分でもよくわかってらっしゃるように、わがままで自由奔放で突飛な言動でさんざん振り回してくれました。思いあまって、彼女が所属している部活の顧問の先生に話を聞きに行ったところ、いろいろ複雑な家庭事情を抱えていることが判明。
そういう背景を知ってしまうと、それまでのように頭ごなしに鉄槌を下すことができなくなりましてね。頭に血が上っても、ひと呼吸置いてから言葉を発するようになりました。
諭すというか婉曲な表現を用い、彼女のバックグラウンドを慮り、笑いを誘いつつ、こちらのメッセージを突きつける。即効性は全くありませんでしたが、それが徐々に伝わった結果、“かわいがってくれて”となったんでしょうか。もちろん、変な意味でかわいがったことはありません。念のため。
いつもは、どちらかというとネガティブな論調が強いブログですが、久しぶりにポジティブな記事を掲載することができました。これが教員の醍醐味のひとつです!
よかったですね(^^♪
一生懸命したことが、子どもたちに伝わったということが実感できるほどうれしいことはありませんね。
私も叱るばかりが能じゃないということが分かってきました。
かわいがるのは、本当に即効性はないですが、子どもの心を安定させるのに役立つと思います。
わたしも、「来年度も先生が担任がいいな」と言ってくれる子がいてうれしく思っています。
でも、子どもがそう言ってくれても、効力がないのが残念ですが…。
みにくいあひるの子 さん、コメントありがとうございます。
「先生が担任がいいな」
苦労が吹き飛ぶ言葉ですね! その気持ちに応えてあげることができれば……と願います。
子ども相手とはいえ、結局、行き着くところは人と人との関係だと、当たり前のことですが、最近しみじみ感じます。自分もご立派な人間とはいえませんが、何か少しでも、一つだけでも、彼らの人生にプラスになることが伝えられればいいかなと考えながら、日々奮闘しています。