すでに2ヶ月近くも前のニュースなんですが、広島の地方紙・中国新聞に掲載されていたという記事。特別免許状の授与に関する内容です。

広島県教委と広島市教委は1日、国内外のスポーツで優秀な成績を残したアスリート6人を高校の保健体育教諭に初めて特別選考で採用した。
6人は陸上の山田貴子さん(39)、体操の田頭剛さん(29)、ハンドボールの坂本伸博さん(30)、柔道の藤田康恵さん(28)、北川勝広さん(37)、アーチェリーの浜野裕二さん(35)。昨夏の教員採用試験で「スポーツ実績のある者を対象とした特別選考」を実施。高校卒業後、全国大会で3位以上の成績を挙げた現役や元選手を条件に、応募した33人の中から面接や模擬授業を経て選んだ。
採用した6人のうち3人は教員免許を持っていないため、文部科学省が推進する専門的な知識や技能がある社会人に免許状を授与し、指導内容の充実などを図れる特別免許状制度を活用。中四国地方では初めて同制度をスポーツ分野に取り入れた。2016年度は全国で6人が取得した。
沼田高(広島市安佐南区)の教諭となった山田さんは12年度から同校女子駅伝のコーチを務めてきた。「陸上の現役時代にメンタル面で苦労した経験談を通し、一人一人の個性に合った指導をしてきたい」と話している。(中国新聞4月2日朝刊)

過去記事「教員免許の種類」で、特別免許授与のケースとして

  1. 採用試験の社会人特別選考に合格
  2. 学校(おもに私立)側の募集に対して応募
  3. 予め採用(学校)側と何らかのつながりがある場合
  4. 飛び込み営業(売り込み)

の4つを挙げました。

記事によると、陸上の山田さんは着任校にコネクションを持っていた様子。つまり4つのケースのうち3に該当するわけですが、それでも最終的に採用に至った経緯は1になります。

採用における透明性確保という観点からも、現実的には2~4のケース(4は論外か?)は、結局1のケースに収斂されることになるのかもしれません。