恒例の予算要求の時期がやってまいりました。
民間企業に勤めていた時にも、システム開発や運用経費の取りまとめを経験してきましたけど、あまり好きになれない仕事です(好きだという人の方が少ないか)。
民間時代は、小規模の仕事ならA4用紙1枚、大規模なシステムの場合はA3用紙1枚の、ほぼ定型化された様式がありまして、これに内容のすべてが把握できるよう原案をまとめます。この段階では所属課長と相談しながらの作業です。
そこから
所属部長への説明
経理部への説明(小規模システムならここまで)
本部長への説明
担当役員への説明
社長への説明
を経て、ようやく提案がパスしたことに。
説明では、根掘り葉掘り、痛いところを突っ込まれるわけですが、上級職になればなるほど、視点の高さや先見性に感心させられたものです。
一方、現任校での年間スケジュールはこんな具合。
文部科学省が平成15年に発行した「校内ネットワーク活用ガイドブック」 P12
一般社団法人 日本教育情報化振興会 発行の「ICT教育環境整備ハンドブック2016」P36
こちらから説明(ヒアリング)に赴くのは、市役所のICT担当部署の担当者のところだけ。教育委員会はおろか校長も素通りです(大丈夫か?)。
一見楽なようですが、これがそうでもないんですね。
市役所の担当者の細かいこと細かいこと……。その人のパーソナリティによるところも大きいのかと思いますが、枝葉末節にくっついた重箱の隅を何度もほじくるような質問が延々と続き、こちらのイライラ度はMAXに近くなります。
とはいえ、立場を考えると、やむを得ません。
市役所内の課長→部長→副市長といった方々への説明に回るのは、そのICT担当者ですからね。上級職にきちんと説明した上、ひと通りの質問には答えられるように準備をしておかなければならないので、まあ、そのプレッシャーを想像するに、こちらも多少のことは目をつむらないといけません。
税金を使って仕事をしようとすると、かように大変なわけでして、ゆえに白紙の領収書を使って税金をくすねようとする輩の報道に接すると、血圧が急上昇してしまうのです。
ちなみに今年のヒアリングは、やっぱり腹立ましたけど、最後は何とか笑顔で……ね。
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