毎年この時期、3月末の正規教員の異動発表後に、時間講師、いわゆる非常勤講師の求人情報が飛び交います。「○○(教科)の免許を持っている人、誰かいませんかね?」という問合せです。

本来、こういった求人・求職の動きは、公式には次のような流れになります。

  1. 講師として学校勤務を希望する人が、教育委員会に足を運んで簡単な面接等を経て講師名簿(?)に登録してもらう。
  2. 学校で講師のニーズが発生したら、管理職(校長・教頭)から教育委員会に照会する。
  3. 教育委員会で名簿登録者の中から条件に合う人をピックアップし、学校に連絡する。
  4. 教育委員会または学校の管理職から講師希望者に連絡をとって打診。諸条件が折り合えば「よろしくお願いします」。

しかし、教員免許を持ってはいるけど積極的に求職していないという人は多いので、教員間の伝手で話をもちかけ、脈がありそうなら改めて管理職から依頼、という非公式ルートも活用されているのが実態です。

この非常勤講師、現勤務校では、国語、数学、理科、社会、芸術、情報と多くの教科に入っていただいていますが、一般的には理科工業情報といった実習系の教科においてニーズが高いようです。

特に情報の講師は引く手あまた。「誰かいい人、いませんか?」なんて、婚活か何かと勘違いしそうな電話が、毎年いろいろなところからかかってきます。

条件としては

  • 週4~16時間
  • 時給2500円を少し超える程度
  • ボーナスなし
  • 他校とのかけ持ちOK
  • 副業OK(特別職地方公務員という身分になるため)

というケースが一般的です。

実はうち(本校情報科)も、今年度まで勤めていただいていた講師の方が、ご家庭の都合で続けられなくなったため、来年度のやりくりがとても厳しい状況に置かれているのです。

「誰かいい人、いませんかね?」