まだ少し先の話ですが、2022年(平成34年)度から高等学校の地歴科・公民科の内容が大きく変わりそうです。
- 「歴史総合」と「地理総合」が必履修に
- 公民科目「公共」を新設、キャリア教育や主権者教育の中心に
公民科の新科目「公共」は選挙権年齢の18歳以上への引き下げを踏まえての対応ですが、「ああ、そうですか」と素直に額面どおり受け取れない気分。何となく引っかかるんですよね、自民党のプロジェクトチームが提言したというところが。
「『社会でつまずき、責任ある行動がとれない若者が多い』として、規範意識や社会のマナーを学ばせる必要性を指摘」したそうですが、正直よく言うぜ、って感じ。最高法規である日本国憲法を蔑ろにしたり、新国立競技場問題でトカゲ(担当局長)のしっぽを切って涼しい顔している方々に言われましてもねぇ。
そもそも、国会議員や公務員は「憲法尊重擁護義務」を負っていること、ご存知なんでしょうか?
現政権の所業を見るにつけ、どうも胡散臭さを拭いきれないのです。
教育新聞の社説にあった「『公共』の教育がそうした懸念から脱皮するためにも、主権者教育という狭い領域に閉じ込めることではなく、さらに哲学的・倫理的な広い領域に拡大することが大事なのではないか」という一文には大いに賛成。
しかし、同じ社説の文中に登場する「正義」って言葉ですが、立場が変われば、何が「正義」なのかも変わるところがありますからね。軽々に「正義」なんて言葉を使ってほしくないのです。
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